私がつらつらと独立を考えた頃、どんなビジネスなら独立が可能なのかを考えました。
資金がいくら必要なのかも、どんなビジネスがあるのかも知りませんでしたし、そもそも、資金自体ゼロに近い状態で何が出来るんだろう?という、不安もありました。
同じ様に、まずは独立して起業したいと思っている方、何をやったら良いかお考え中の方もいらっしゃると思います。
私が当時、どのように考えて、どんな動きをしたかと言うと、当然ですが、兎に角、低資金でも始められるビジネスを探しました。
ここでは、どんなビジネスがあるか、ご紹介させていただきます。
まだ何をやるか決まってない人へのヒント
何をやるか決まっていないのに、独立を考えるなんて、そんな無謀なことをする人いるんですか?と思いますよね。
そんなの失敗するに決まっている!
ですよね。
普通に考えると、そうだと思います。
でも、出来るんですよ。そして、そう言う人が結構多いんです。
何が出来るかを調べる
当時の私と同様、本当に何も決まっていないと言う場合は、フランチャイズビジネスに頼ると言う方法があります。
私も、フランチャイズに頼りました。
フランチャイズ開業という仕事はいくつかあります。
下記にて、いくつかご紹介をさせていただきますが、事前に一つご注意をもうしあげます。それは、自分の興味の無いことに手を出してはいけないと言うことです。
そんなこと、当たり前じゃ無いか、と思うかも知れませんが、金銭的に出来る範囲で考えると、出来ることは絞られます。その中での選択となると、興味は無いけど、取り敢えずスタートしてしまうと言う人もいるのです。
FC本部の人間もビジネスなので、応募してきた人を兎に角取り込んで、お金を稼ぎたいと思っています。ですので、余程適性が無いと思われない限りは、強力に勧誘して参ります。
良いことを並べて凄く稼げるようなことを言いますし、上手く行っている人を事例に上げて、あなたにも出来ます、なんて言って誘惑して来るでしょう。
そんな話を聞いている内に、自分でも出来るという気になるし、そうなった自分を想像して、ついつい加盟してしまうのです。
でも、実際に上手く行っている人と、自分が同じ人種であるか、よく考えなければいけません。
その人はどうやってその地位を得られたのか、どれだけの努力をしたのか、それと同じことを自分が出来るのかどうか、しっかり考えなければ行けません。
事業候補 ~FCビジネス
FCビジネスは、ネット検索をすれば、いくつも出て来ますので、一つ一つよく読んでみて下さい。
・FC事業については ~独立起業の前に事業候補を吟味~ にも記載してありますので、ご覧下さい
フランチャイジーとして加盟出来ることになれば、資金は団体側の協力の下、国民金融公庫などから融資を引けるので、開業へと漕ぎ着けられます。
初めて起業する人の場合、何の担保も無く受けられる融資金額の目安は、500万円~700万円くらいです。
そこから、フランチャイズ団体への加盟金やら保証金やらを支払いますので、残金はあっても200万円くらいに見ておいた方が良いです。更に事業に必要な道具類を購入したりするので、最終的に残る額〔=運転資金〕は100万円程度と思って下さい。場合によっては0円で、運転資金は自己資金を充てる場合もあります。(※起業する事業によりますし、融資の額にもよります。)
有店舗の事業は千万単位となりますので、基本的に土地や店舗を持っている人が対象となり、何も無い人は対象外です。投資家が行うビジネスと思って下さい。
尚、脅すようで申し訳ありませんが、フランチャイズは、門戸が広く、気易い感じもありますが、気易く入ると痛い目を見ます。
独立開業したはいいけど、借入金の支払いや、リースの支払い、経費の支払い等など、最低限払わないといけない費用、更には自分の生活費を考えると、やらないといけない仕事量が、終始本部のいいなりの仕事となって、気が付いたら、個人事業主という名の「ブラック企業の労働者」となっている場合があります。
ブラック企業の労働者は退職するという手段がありますが、色々と背負った個人事業主は、退職出来ません。
どうしようも無くなると、自己破産という形で整理することに成り、全て失います。
ネットで、騙されたとか文句を投稿している方をよく見かけますが、向こうもビジネスです。
そして、しっかりと出来ている人もいる、と言う事実もあることを忘れてはいけません。
よくよく考えて、吟味することが肝要です。
無店舗で出来る事業を対象に探した場合、いくつかの候補がありますので、順番に上げて参ります。
軽貨物配送
基本的に、運転免許さえあれば、誰でも出来ます。
ただし、かなりの重労働になりますから、がっつり稼ぎたいけど、体力には自信が無いと言う方は辞めた方が良いでしょう。
軽貨物を始める場合は、まずは契約する会社を何社も回って、良く吟味すべきです。
事務所が近いというのは魅力ですが、そこが実際に貨物を積みに行く場所ではありませんので、近いと言うのが利点とは、考えない方が良いと思います。
荷主直受け、下請け、孫請けなどあり、それによって配送単価に差が出ます。
個人的な感覚では、郵便局付きの貨物配送を受けている会社が良いように見受けました。
また、募集広告では40万円以上とか60万円平均とか、中には100万円も可能とか謳っておりますが、そこには必要経費や、会社へのロイヤリティの支払があることは書いて無い事が多く、面接に行かないと聞けない事柄が多数あります。
ですので、面接時にしっかりと話を聞かないと、そうした費用の面を聞き漏らして、40万円稼いだけど、半分以上が経費(※下記参照)で消えて、残ったのは20万円にも満たなかった等と言うこともありますから、ご注意下さい。
※一般的な軽貨物配送での経費・・・ガソリン代、高速代、車輌のメンテナンス代、車検費用、車輌代(リースの場合月額30,000円~50,000円程度)、車輌保険(営業車の場合、自家用車の倍額~3倍額程度高い)、ロイヤルティ(売上の10%~30%。0円という所もあります。)、その他会社によりシステム代とか、事務費だとか名目を付けて20,000円~30,000円徴収するところもあり
しっかりと話を聞いて、動きましょう。
お掃除屋
ダスキン、おそうじ本舗、ベアーズなどを良く目にするかと思います。
業界トップ3の業社です。
知名度も実績もありますので、加盟することになりましたら、殆どの場合、融資で落ちることはありません。
融資が可能となれば、開業するのみです。
開業資金が、自前で用意出来ている方は別として、公庫などから資金の融資を受ける場合、引き出せる額は、500万円~600万円くらいです。
そこから、団体側への支払が300万円程度発生し、資材や道具の購入で更に資金を使いますから、運転資金(売上が0円でも生活していける資金)を半年分程度用意することを頭に入れて融資額を計算して下さい。
借り過ぎもいけませんが、資金がショートしてしまっては、営業が継続出来なくなり、あっさりと散ってしまいます。
借りられる最大限の金額を引き出しておくことをお勧めします。
資金が余ったら、前倒しで返却するのもありですし、利率が安いので他の運用に回して利鞘を稼ぐことも出来ますから、融資が可能であるのなら、最大限の金額を引き出しましょう。
※売上が0円でも生活していける資金・・・ただの生活費と思ってはいけません。事業をスタートすると必要経費が諸々発生するのです。融資を受けていれば、その返済もすぐにスタートします。リースがあれば、その支払もあります。本部へのロイヤリティもあります。ざっくり、[生活費+30万円/月]程度考えた方が良いです。
話しは逸れますが、起業家となったからには、借りたお金はドンドン返すのが大事なのではなく、どれだけ借りられる企業になったのか、と言うのがステイタスと言うスタンスで思考した方が良いです。
借金の促進をしている訳ではないですが、信用のない企業には、融資は通りません。そして、借金と言えど資産なのです。それをどう活用して新たな収入を生むかが、社長の手腕です。
お金は、お金のあるところに集まります。俗に『お金は寂しがり屋』と言われる所以です。
と言うよりも、お金がないとお金を生むことが出来ないと言うことが、起業するとよく分ると思います。そして、事業主になると、個人としては借りることが出来ないような金額を、低利子で借りることが出来るようになります。
・・・話しが逸れすぎましたので、この話は、また、別の項で続きをお話したいと思います。
リペアー
フローリングのリペアーから壁面、ドアや窓枠などありとあらゆる物を修復するスペシャリストです。
トータルリペアと言う団体が直ぐに出て来ると思います。
業界での実績も経歴も長いFCなので、信用的な部分は問題ないと思います。
但し、お掃除業界もそうですが、経験や知識は必須となりますので、付け焼き刃の技術では良い施工は出来ませんから、相応の訓練が必要であり、特にリペアーの場合は、センスも重要で、修練の時間は長く掛かると思った方が良いです。
また、詐欺のようなFC団体もあります。
客付けは本部で行い、現場指導もSV(スーパーバイザ=加盟店をサポートする本部スタッフ)がピタリと寄り添うので安心、などと謳って募集を掛けておきながら、数ヶ月したら倒産して姿を消す、と言う事例も過去にありましたから、十分な下調べも重要です。
自分のセンスや手先の器用さを武器に、リペアー業界でやっていきたいと思うのでしたら、最初は然るべく師匠の元、しっかりと技術を身につけることをお勧めします。
この業界も、ハウスクリーニングの場合と同様、融資を受けてスタートするという事が可能です。
FCの団体に加盟して、初期講習と初期セットを購入すると、大体300万円くらい必要と思います。運転資金を合わせれば、やはり600万円くらい借り入れが必要になるでしょう。
最初の何ヶ月は、稼ぐのは諦めて、ひたすら信用出来る先輩の現場に、助手として入りましょう。勿論、無償奉仕です。
リペアーの現場は、腕がある人ならば、ほぼ毎日あります。直すモノも様々ですので、毎日ついて回れば、3ヶ月もやれば相当に修練出来ます。
そうこうする内に、先輩のおこぼれの現場や、本部からの現場を出来るようになり、手が空いた時に工務店や不動産屋などに顔を出していけば、そこそこの仕事が入って来るようになって、いずれは毎月安定的な収入が入るようになると思います。
ただ、直すモノが本当に様々なので、大がかりな道具が必要な場合もあり、やっていく内に、アレも欲しいコレも欲しいと言う職人病が出て、あれこれ手を出してしまうと言うことになりがちです。
職人を抱えて手を広げていこうという方は良いですが、個人事業主で地味にやっていければいいと思っている方は、ある程度やることを決めて、出来ないことは出来ないときっぱりと線を引いておきましょう。
手を出したくなるのをグッと堪えるのは、ホントに難しいので、そこは心に決めましょう。
お弁当屋さん
ほっともっと、ジャパン亭、などが挙げられますが、料理が好きだからと言う安易な理由で始めると大変なことになります。
有店舗事業なので、基本的に資金が必要なのですが、それは本部が用意して、運営しながら返済をしていけるシステムを組んでいる事業体もあります。
どちらにしましても、朝早くから仕込みなどの準備に取りかかり、閉店は夜遅くまでとなり、一人で回すのは困難なため、従業員を雇う必要もあり、パートさんの募集から教育、店舗管理、運営、発注・仕込みなどなど、諸々一人で見ていかなければいけない状況も予想されます。
収入の方はどうかというと、元々が全部用意された中でのスタートなので、出て行く物が多く、残る金額は年収にして400万円以下と推察されます。
根性を据えて長くやり続ければ、店舗数を増やして、良い運営が出来ていくかも知れませんが、若くなければ乗り越えられないのでは無いかと思います。
基本的に料理が好き!!っと言う人じゃないと務まらないのだけど、管理能力が強く求められるお仕事だと思います。
さすがに事業が大がかりですので、本部も安易にFCを進めては参りませんから、興味がある場合は、安心して問い合わせてみて下さい。説明会で事業の詳細を確認してみるのが良いです。
買取り再販屋さん
「おたからや」を代表とする買取り再販の事業で、低予算で始められるような謳い文句になっていますが、資金が潤沢に無ければ出来ないビジネスなので、選択してはいけません。
(本体が買取りをする場合もあるので、在庫を持ちたくなければ買い取らないと言う選択肢もありますが、基本的に資金はある程度持っていないと出来ないと言う意味です。)
買取りなので、いわゆる仕入が先行し、買取りした在庫は直ぐには捌けずに留まり、仕入ばかりが続いて、潤沢な資金が無いと資金が涸れます。
まだまだ色々とありますが、まずは以上にて。
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