2023年夏ドラマで、フジ/月曜22時~放送中の『転職の魔王様』を少し考察致します。
主役は、成田凌君と小芝風花さん。
転職エージェントにスポットを当てた、ちょっと珍しいタイプのドラマです。
ちなみに、タイトルの『魔王様』は成田凌君の方です。
転職エージェントって
転職エージェントって、新しい職種の感じですけど、実は今までもありました。
どんなとこで、どんな人がやっていたか?
公務員でした
昔、職業安定所と呼ばれて、少しムサイ感じのオジサンが、ネクタイ緩めて無精ヒゲ生やしてたむろしているイメージが、どうしても抜けないのですが、そんな悪いイメージを一新すべく、結構前に、ハローワークって名称変更したんですけど、イメージって一度着くと消えないですね。
民主党が、野党軍団結集して与党になったけど、結局グダグダの政治をやって、結局、安倍自民に大敗してからずっと、野党にやらせるのも不安というイメージが、20年経っても消えていないのと同じですね。(笑)
転職エージェントは職安の窓口の人
今は、ハローワークって名前ですけど、長いので、結局職安って呼んじゃっています。
あそこの窓口って、お役人さんですけど、「税金で雇われているクセに偉そうに言うんじゃねー」とか言われると怖いので、結構丁寧な対応しているんですよね。
仕事の紹介でも、ちゃんと希望の地域や職種、給料の額、なんかの相談に乗って、割と希望に沿った仕事の紹介を出したり、それ以外でも良いのがあれば、こんなのもありますけどいかが?みたいな提案もしてるんです。
ただ、職安に出ている仕事って、言っちゃ悪いけど、余り高級なお仕事って無いんですよね。
そこで、リクルートが考えたんですよ。
きっと。
「あなたの能力は、想像以上だ」って。
考えた人は偉い
職安の窓口を、民営化しようと思った人が凄いです。
転職エージェントって、社長とか執行役員とか部長とか、結構頭を張れる人のヘッドハンターとしては、結構前からあったと思います。
そう言う人達って、給料も高いから、報酬も高く貰えて、ヘッドハンターは出来高制で日々動き回っていたんですよね。
それを、少し深度を下げて、一般社員の求人にも生かそうと、システム作りをした人が凄いと思うんです。
ビジネスとして、どうやったら回ると思いますか?
転職希望者が、自分からお金を払ってって、なかなか難しいですよ。
基本、求職している人って、無職の人もいる訳です。
やはりそこは、求人をしている会社からですよね。
今までは、求人情報誌やネット情報に求人を上げるのは、会社側がお金を払ってと言う形だったのを、人の紹介をして、マッチング成功したら成功報酬を得ると言うシステムにしたのでしょうね。
それでも、求職している人に、登録をして貰うのは、なかなかの広告費が掛かるところ。
ネットでちょっと出したところで、それほどの効果は期待出来ないから、やはりTVCMとなる訳で、広告費は、億とかかかるのでしょう。
ちょっと思いついちゃったーっ! ・・・ではスタート出来ないビジネスです!!
マーケット総取りの勢い
似たようなサービスで、やたらとCMを見るのが、ビズリーチ。
ビズリーチ!!
こちらは、兎に角、転職するかしないかに拘わらず、全てのビジネスマン(OLを含む)に、個人情報を入れて貰って、求人希望の出ている会社からスカウトが入るというシステムなのですが、私の予想では、特にこの人という希望があれば、エージェントが動いてヘッドハンティングする仕組みなのではないかと思っています。
と言う形であれば、ビズリーチはメッチャ賢い。
バンバンCM売っている訳ですよ。
このCM見ない日がないくらいに、頻繁に流れていますよね。
で、ここにも書いてありますが、やっぱりハイクラス転職なんですよ。
利益が出るのはね。
ただの転職者には、きっと手厳しい反応か、無視でしょうね。
そう言う意味で言いますと、転職の魔王様って、普通のエージェントでもあるってことです。
お金にならない人には用がない。
受け持ちの求人に当てはまる人ではない場合、つまり、どこにも紹介することが出来ない人は、担当するだけ時間の無駄なので、相手をしたくない訳です。
これは、転職希望先の担当者に問い合わせをしても、同じ対応だったりするのです。
キャリアアドバイザー
『転職の魔王様』の中で出て来る職名ですが、転職エージェントのことをキャリアアドバイザーって呼んでいます。
このドラマに出ているキャリアアドバイザーさんは、魔王様を除いて皆優しい。
魔王様の助手として見習いをしている、小芝風花さんの役は、自分の事は棚に上げて、人のお節介を焼いて満足している人。
どんな仕事でもそうですが、ただ親切やお節介で、その人によかれと思ってやっているだけのことって、お金にならないのは勿論のことですが、独りよがりだったり、自己満足だったりすることが多い。
人の振り見て~ってヤツですね。
まあ、ドラマなんで、そう言う作りになっている訳ですが、主人公の風花さんが魔王様(成田凌君)から辛らつな言葉の数々を浴びるのですが、見ているこちらまで、グサグサ刺さる言葉が多いのです。
まあ、だいたいの方は、同じ一般ピーポーだと思いますので、同じ様な体験をして、嫌な気持ちになるから、見たくなくなるかも知れません。
見ていて、気分が悪くなるもの、わざわざ見ませんよね。
でも、自分と向き合うことは、人生を考え直す事にもなります。
結構大事ですよ。
転職エージェントは自分
自分にとっての一番の転職エージェントは、なんてったって自分なんです。
能力の棚卸し
自分が出来る仕事の棚卸しをして見ると、転職出来る仕事が絞られてきます。
逆に、細かくそれを書き出すことで、色々と派生する仕事、出来る業務が見えて来ます。
こんなことも出来ると言うところを更に伸ばすべく、教室に通ったり、あるいはYouTubeなどを見て独学で学んだりして、力を付けると、段々未来に色が付いてくる気がします。
例えば独立するとしたら
どんな仕事で独立出来ると思いますか?
どんな能力が足りないと思いますか?
私が独立をしようと考えた時、色々と足りないものが見えてきました。
それはそれは色々と。
転職する時も同じなのです。
原作
PHP出版『転職の魔王様』、『転職の魔王様2.0』
額賀澪さん著。
ビジネス小説ですが、金言集です。
ドラマ共々、お勧めです。
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