事業に手を出す② ~独立を志したら必要な7つのこと~

波乗りサーフィン 事業としてやってみた

私が、50才を過ぎてからつらつらと老後を考え始め、独立のことを真剣に考えたのは53才の時でした。
そして、準備期間を経て、実際に脱サラして独立起業したのは、55歳の時です。

それまでにやっていた仕事とは全く関係の無い業界で、全くの0からのスタートで、ここまで凌げてきました。

55歳からのリスタートで、何とかやって来られたのは、どうやったのか、どんなスキルがあって出来たのか、はたまた資産が潤沢にあったのか、知りたくありませんか?

そんな私の経験談を元に、独立を志した時に準備するお話をさせていただきます。

独立を志したら必要な7つのこと

独立を志したら、やらなければならない準備が諸々あります。

今日の明日にと言う形で、焦って会社を辞めたり、急いで起業したりするのは無理が生じます。

必要な7つのことを記しました。

じっくりゆっくりと準備していくことが大事です。

会社を辞める準備 ~立つ鳥、跡を濁さず~

サラリーマンを辞めて独立するのは、大変勇気の要ることです。

私自身、脱サラをして独立しましたが、その時の決断は、家族も巻き込むことでしたので、さんざん悩み、なかなか実行に至るものではありませんでした。
そのため、脱サラをしようと思い立ってから、実際に独立を果たすまでには、実に2年間の歳月がかかりました。

その期間に何があったのかは、また別の項でお話しさせていただきます。

まずは、退職の準備ですが、会社員である以上、その引継ぎには準備期間も必要で、会社には最低でも3ヶ月前には伝えるのが良いと思います。
重要なポジションにいる人の場合、後継者を立てなくてはいけないなどの理由も含め、半年~1年程度の期間が必要な場合もあるかも知れません。

また、恐らくは多くのサラリーマンが、有給休暇を消化出来ずにいると思いますので、この際、それもキチンと消化しましょう。
退職の日から有給休暇日数を減算した日を勤務最終日にする、となりますと、最大40日ある場合、1ヶ月半は出勤しませんので3ヶ月でも足りない可能性もあります。

ですので、十分な準備期間と念入りな計画は必要です。

最後は会社に砂を掛けて辞めてやりたい!と言う想いの人もいるかも知れませんが、大事なことは、先人が言う通り“立つ鳥、跡を濁さず”です。

空を飛ぶ海鳥

世の中は、色んな事柄が複雑に絡み合っていて、案外と世間は狭いと思うことが沢山あります。特に、独立して一人でやっていこうとした場合、どうしても人とのつながりが必要となり、大事になって参ります。

独立後、友好的なお付き合いをいただけるようになった方に、色々とお話しを伺っていたら、実はその方は、前職の上司と非常に親しい間柄の人だった、なんてことは決して無い事ではなく、むしろ有りがちな話だからです。

会社を辞める時は、円満退社を必須と心得ましょう。

家族の理解を得る ~家族の協力は千人力~

独身の方は余り関係ないかも知れませんが、家族の理解は特に大事です。

当たり前の事のようですが、いきなり会社を辞めてきて、既成事実を作ってから『会社を辞めてきた。明日から俺起業して独立するから』なんて言って慌てさせる人は論外です。

得することは何一つありませんので、こんなことは止めましょう。

家族の理解を得ると言うことは、家族に協力をして貰えると言うこととイコールのなのです。家族の協力無くして、独立して上手くやっていくことは決して叶わないと思って下さい。

逆に言うと、家族の理解を得られたら、その時点で、家族は一蓮托生、辛苦を共にする仲間となって、最強のパートナーとなってくれます。
これほど心強い味方はいません。

また、家族に話をして理解を得られなかった時は、一度頭を冷やす冷却期間を置いた方が良いと思います。
・一人で突っ走っていないか?
・ただ会社を辞めたいことが優先していないか?
・本当にそれを独立してやりたいのか?
・独立する目的は何か?
など、自分の内面と向き合いましょう。

私が脱サラして独立をしようと志したのには、そうしなければいけないと思った理由がありました。
それはまた後ほどお話ししますが、まずは自分と向き合い、それから家族と向き合う、これが大事であると心得ましょう。

 

赤い車のヘッドライト

何をやるか決める ~根拠のない自信は最強~

これが一番大事で、これが無いと始まらないのでは?と思えるかも知れませんが、実はそんなことはありません。

何をやるかよりも、独立を志す意志の方が大事なのです。

何をやるのか、何がやれるのか、何をやりたいのか、色々とありますが、結局は、やれることをやるしか有りません。

やれることとは何か?

一つには、自身の能力的なこと。
一つには、金銭的なこと。
一つには、仕事に社会適応性がある事。
一つには、業種的将来性があること。
どれも大切なことです。

中には、実業とは関係の無い、自身の夢を追いかけてと言う場合もあるかも知れません。それだって、一人で生きていくという意味では、独立と言えます。

お金のある人でも、自身の能力的なこととか、業種的将来性のことなどを視野に入れて、何をするか、しっかり考える必要があります。
手当たり次第に次々にチャレンジするのでは、資金の無駄遣いになってしまいます。

これまでの経験を生かしつつ、人脈も生かして起業をする、と言う人なら、企画書とか収支見積書とか売上見込みとか取引先見込みリストなどの必要書類を作成して、然るべき金融機関に諮問して貰えば、融資を引っ張れるかも知れません。
元手もありますと言う方なら、申し分ありません。

 

では、独立はしたいと言う志はあるけれど、何も持っていない、と言う人はどうしたら良いのか。
端から見れば、そんな人が独立するなんて、無謀としか言えないのかも知れません。

しかし、意外と独立を志される多くの方が、こう言う方々です。
そしてそれは、あながち無謀とは言い切れないのです。

独立をして一人でやっていこうとする人に、一番大切なことは、チャレンジする精神です。
お金があっても、能力が十分にあっても、チャレンジする精神がなければ、決して独立することは出来ません。

必要なのは“根拠の無い自信”です。

俺は出来る、俺なら出来る、俺だから出来ると言うような、どうしてそう思えるのか不思議なほどの自信が、独立には必要となるのです。

何をやるのか、決めている人はそれを形にすること、決まっていない人は、まず方向を決めて、動き始めましょう。

自分作り ~会社で必要とされていない人は独立すべきでない~

独立に向けた自分作りは、特に大切です。

ここで言う自分作りとは、自分への投資です。何をやるにせよ、自分の基礎はしっかりと作らなければいけません。

何か難しい事を言っているように聞こえるかも知れませんが、普段何気なくしている仕事でも、自分の下地作りに繋がっていることを、独立を志した瞬間に知ると思います。

その仕事は何のためにやっているのか、このお得意さんとの折衝は、どんなことに必要なのか、普段の仕事でも勉強になることは沢山あることに気が付きます。

その上で、足りない何か、それを知るのが独立を志した時です。

私自身、生活費を何とかするのに窮していた中、半年間で20万円と言うスクールに、意を決して飛び込みました。

しかし、そのスクールで得た素養と仲間は、独立後大きな力となって役立ち、20万円のスクール代は何倍にもなって、私の元に返って来ました。

何が自分に足りないのか、何のために自分に力を付けるのか、それを知るのは普段の仕事からなのです。
いつもやっている仕事で、会社が必要とする人間、必要とする力を持っていてこそ、独立して存分にその力を発揮出来ます。

逆に言うと、会社で必要とされていない人は、実は、社会からも必要とされないのです。それを、独立してから知ったのでは遅いと言うことを、肝に銘じて下さい。

まずは、普段の仕事を本気でやっていきましょう。

運勢を見て機が熟すのを待つ ~独立を志した時が一番危険~

運勢なんてと鼻で笑いますか?

人には力が漲る時とそれが落ち込む時期の周期があります。
それは、年単位であり、月単位であり、日単位であり、時間単位で存在します。

中でも大きな波である、年単位の周期は、絶対に見逃してはいけません。
大概にして、独立したいと思う頃合いは、年単位の周期が落ち込んでいる時です。

そうした時期に独立しても、決して良い結果には結びつきません。
ですから、その時は、準備期間として過ごすように、心を落ち着けましょう。

むしろ、次に来る大きな波に向けての、下地作りの期間を得たと喜んで、事に当たると良いと思います。

夕暮れに立ち竦む

 

実際、私が独立を志した時は、運勢が底辺の時でしたので、準備期間としてその時が来るまでじっくりと待ちました。

むしろ、給料を貰いながら、そうした準備期間を持てたと言うことを、喜べる心の余裕が必要かも知れません。

実は私は、以前にも別の事業で独立をしたことがありましたが、その時は大失敗しました。
無一文となり、気力も失うことになりました。

後で知ったのですが、その独立をした年は、私の運勢が最悪の一年だったのです。

案の定、何もかも上手く行かず、最終的には一緒に独立をした仲間と敵対し、裁判沙汰にまでなりました。

運勢が落ち込んでいる時に起こる悪いことは、後々まで引き摺ります。

高い授業料となりました。

 

私の場合、失敗をしてから12年(一周期)の時を経て、気力がようやく回復し、経済的にも何とか回るようになって、今一度独立を決意するのですが、その時は、しっかりと運勢を見て、独立の好機を待ちました。

そのお陰もあって、今日まで紆余曲折を経ながらも過ごせて来ています。運勢と大きな関わりを持つことが、如何に大切であるか、別項にてご紹介させていただきます。

志を掲げたなら、必ず運勢は見ておきましょう。

決意する ~覚悟の意味を知る~

決意とは何かと言うと、脱サラして独立してやるぞー!と言う単純な想いではありません。

覚悟、と言う言葉がしっくりとします。

背水の陣を敷くと良く言いますが、もう後戻り出来ない、と言うことです。
薄氷を踏む想いの切実なモノです。

言うなれば、ダメになった時は死をも受け入れる、それぐらいの想いのことです。

私も独立した後、3回くらいは、死ぬことを意識したことがありました。
もうダメだ、どうやって死のうか、と本気で考えました。

しかし、その都度、何故か売上が立ったり、何故か凌げる神風的な力が働いて、現在までやって来られています。


その原動力は何かと言うと、やはり覚悟があったからだと思います。

そして、前項に掲げた、運勢も大きく関わったと考えています。

ご先祖様か守護霊様のご加護となるでしょうか。

人事を尽くして天命を待つ、これにつきます。

本を手に

 

資金作り ~最低限の資金は用意すること~

独立をしたら、自分でお金を稼がない限り、自然とお金が入ってくるシステムは、ありません。

サラリーマンとの根本的な違いは、そこです。

もちろん、上司がいないとか通勤が無いとか定時のワークタイムが決まっていないとか、色々ありますが、根本はお金です。

いきなり収入がジャンジャン入るような生活は無いので、当面は蓄えで賄わなければいけません。そう思っていた方が良いです。

そのため、出来る限りの蓄財をしましょう。

5項での、期を熟す期間をたっぷりと持つことが出来る場合、しっかりと準備しましょう。

直ぐに独立出来る運勢なら、収入のあてを考えた方が良いでしょう。

それが無謀となっていないかどうかのジャッジは、家族がしてくれます。

 

思い立ったが吉日! 準備を始めませんか?

 

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