事業に手を出す「番外編」 ~私が独立を決意した理由~

ビルの谷から見上げる 独立起業すると言うこと

一度の人生、いつかは会社の世話にならず、自分の力で生きてみたい、とか、いつかは自由を手にしたい、とか思うことがありませんか。

とは言え、若い内ならともかく、50才を過ぎたらやっぱり現状維持を考えてしまうし、家族の理解を得るのも難しい。
何より、独立してやっていけるか不安だし、失敗したことを考えたらと思うと二の足が出ない、と言うのが正直なところかも知れません。

でも、リストラとか、定年とか、老後2,000万円問題とか、アラフィフ(アラファイブとも言いますね)は不安が身に迫ってくる時期ではないでしょうか?
実際問題として、定年後の生活は安泰ですか?
何か仕事してお金を稼がないと生活していけないとしたら、なにをやりますか?

私も、50才を過ぎた頃に、あれこれと悩み、重い腰はなかなか上がらず、時を過ごしていましたが、ある時、決意するに至りました。

私が何故独立を決意したのか

50才を過ぎて定年や老後のことなどが、少しずつ近い話になってきた頃です。

その頃は、前回の独立の失敗で(※以前にも独立を試みた経緯がありましたが、大きく失敗しました。それについては、また別掲します。)生活や精神力に大きくダメージを喰らっていたどん底の状況も、何とか克服して立ち直りつつあった時期でした。

立ち直ったとは言っても、40才もしっかり過ぎた、何の取り柄も無かった私が、どこでも良いから拾って欲しいと思って入社出来た会社ですから、サラリーは月々の暮らしを辛うじて凌げる程度の状態です。
おまけに、元々人と争うことが嫌いな私は出世欲も無く、新たな事業の立ち上げとかの野望もなく、日々をただ無為に過ごしておりました。

時期的に、子供の教育費を考えなくてはいけない頃合いでしたが、生活していくだけで精一杯の中、他のことにお金を用意する方法などありません。何か他に収入を得る方法をと模索もしましたが、具体的な方法など思いつきませんでした。

一方で、見えてきた老後。

定年が65才に延長になると言っても、給料は間違いなく減らされる社会です。
私のいた会社も、例外なくその範疇でした。

延長でもお世話になるのか、辞めて別の会社を当たるのか。
それとももっと待遇の良い会社を探すか?
そもそもそんな会社があるのか?

正にお先真っ暗でした。
そして、考えてもどうしようも無いことに、頭を悩ませることにはうんざりとなって、ついぞ考えるのを辞めておりました。

現実逃避と言っても良いかも知れません。
なるようにしかならない、何とかなるだろう、位にしか思っていなかったのです。

そんなある日の夜、私はこんな夢を見ました。

それはまだ、夜が明ける少し前の時間だったと記憶しています。

私は、とあるマンションのようなアパートのような、どこか良く分らない一室を尋ねていました。

夢なので展開が急なのですね。(笑)

部屋の中には、一人の老いた男性がおりました。
齡80前後くらいかと思われました。

室内は、昼間なのに薄暗く、陰気な感じの部屋で、ちょっと蒸しておりました。
夏だったのです。

その部屋が薄暗いのは、隣の建物と隣接していたためで、日が入らなかったからでした。その分、暑さは凌げていたものの、窓が小さいのか物が塞いでいるのか、風通しが悪く、湿度が高い状態で、少し冷房が欲しいと思える感じでした。

私は生来、冷房の風が好きでは無いため、空気が涼むのは有難いけども、その風が直に当たるのは嫌いでしたから、暑さのギリギリまで冷房を付けずに過ごす性分なのです。

夏場に熱中症になり易いタイプの老人そのものですね。(笑)

そんな私でも、少し冷房が欲しいと思った程の部屋だったのですが、その部屋には冷房装置はありませんでした。

扇風機が床に置いてあったのですが、首が項垂れた状態になって、動いておりません。
どうやら壊れていた模様でした。

それを見て、その老人が言うのです。

「暑いから、扇風機をかけないと、と思うのだけど、扇風機も壊れていてね。でもまあ、こんなの安いのだと2千円くらいで買えるから、ちょっと仕事すれば買えるんだし、仕事してこないとね。」

『そうですよ』、と私が思った時、何とも言えない、ザワザワとした思いに襲われました。

そして、こんな台詞が頭に浮かびました。

「いや、こんな老人がどうやってお金を稼げるんだ。誰が雇ってくれると言うんだ。そもそもこの老いぼれに仕事なんて出来るのか?」

その台詞は、驚いたことに、私が思うのと同時に、老人が口にしていたのでした。

その時に気が付きました。

そうです。

まるで幽霊のように達観して部屋の中を見ていた私でしたが、そこにいた老人こそは、未来の私の姿だったのです。

それを知った時、私は心臓が高鳴って、布団の上に飛び起きていました。

恐怖ですっかり目が覚めていました。

その夢は、今でもハッキリと覚えています。

現状から目を背け、考えるのを辞めて、日々をただ暮らしている生活に、きっと、ご先祖様か守護霊が、喝を入れる意味で見せてくれた夢だったのだろうと思っています。

“考えることを辞めて、可能性を諦めて、無為に過ごしているとこうなるぞ。”

そう言われた気が致しました。

今、まだ身体が動く内に、将来のことを考えて漕ぎ出さない限り、自分で思い描く未来を作り出すことは出来ない。

それが、私に脱サラをして独立するという決意をもたらした出来事でした。

海にボートで浮かぶ

 

人間は、思い描いたことは、必ず実現することが出来る
それが出来る唯一の生き物なのです。

どう創造していくか、人生は、人それぞれです。
もちろん、無理に背中を押すつもりは毛頭ありません

あなたにとっての良い方向へ行けることを祈っております。

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